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活動報告

中西けんじの国政報告をはじめ、所属している各委員会での議論内容などについてご報告させていただきます。

国会活動

質問主意書《国債費の積算金利》

2015年02月02日 (月)

議長提出:2015年02月02日
内閣転送:2015年02月04日
回答   :2015年02月10日

予算における国債費の積算金利に関する質問主意書

財務省から参議院予算委員会に提出された平成二十六年度補正予算に関する資料によると、平成二十五年度当初予算、平成二十五年度補正予算、平成二十六年度当初予算、平成二十六年度補正予算における国債費の積算金利(想定金利)は一・八パーセントと示されている。

しかし、平成二十五年以来、日本国債十年債の市場金利は一・〇パーセントを下回っており、平成二十七年に至っては〇・三パーセント前後を推移するなど、積算金利と市場金利との乖離が著しい。

そこで以下質問する。

一 平成二十七年度当初予算における国債費の積算金利はいくらか。

二 いかにして平成二十五年度当初予算における国債費の積算金利が一・八パーセントと決定されたのか。具体的な数値を明らかにしつつ、一・八パーセントと導いた算出過程を明らかにされたい。

三 いかにして平成二十五年度補正予算における国債費の積算金利が一・八パーセントと決定されたのか。具体的な数値を明らかにしつつ、一・八パーセントと導いた算出過程を明らかにされたい。

四 いかにして平成二十六年度当初予算における国債費の積算金利が一・八パーセントと決定されたのか。具体的な数値を明らかにしつつ、一・八パーセントと導いた算出過程を明らかにされたい。

五 いかにして平成二十六年度補正予算における国債費の積算金利が一・八パーセントと決定されたのか。具体的な数値を明らかにしつつ、一・八パーセントと導いた算出過程を明らかにされたい。

六 いかにして平成二十七年度当初予算における国債費の積算金利が決定されたのか。具体的な数値を明らかにしつつ、当該積算金利を導いた算出過程を明らかにされたい。

七 仮に、前記二から六における平成二十五年度当初予算、平成二十五年度補正予算、平成二十六年度当初予算、平成二十六年度補正予算及び平成二十七年度当初予算における各積算金利の算出過程が異なる場合、いかにして積算金利の算出過程の客観性を担保するつもりであるのか、政府の見解を明らかにされたい。

右質問する。

参議院議員中西健治君提出予算における国債費の積算金利に関する質問に対する答弁書

 

一から六までについて

お尋ねの予算積算金利は、実勢金利の水準を踏まえつつ、国債費について予算額が不足すること等がないよう十分な予算計上を行うとの観点も踏まえて設定しており、平成二十五年度当初予算においては、予算編成時における直近三年間の長期金利がおおむね一パーセント程度で推移していたことや、平成十一年度において、同年度予算編成の直前と比べて長期金利が〇・八パーセント上昇したことを参考に、十年利付国債について一・八パーセントとしている。

その後の平成二十六年度当初予算及び平成二十七年度予算については、それぞれの予算編成時における一定期間の長期金利の平均が○・七パーセントであった一方、過去において長期金利が一・一パーセント程度急上昇した例もあることを踏まえ、十年利付国債について一・八パーセントとしている。

また、平成二十五年度補正予算及び平成二十六年度補正予算の予算積算金利は、それぞれの当初予算における予算積算金利と同じである。

 

七について

平成二十五年度から平成二十七年度までの予算積算金利は、いずれも、各年度の予算編成において、金利の動向等を総合的に勘案しつつ、過去の一定期間の実勢金利の水準等の客観的な計数を参考に機械的な手法で算出しているものであり、問題はないものと考えている。

 

≪提出に当たって≫

予算における国債費の積算金利(想定金利)の算出方法について、質問しました。

いわゆるバラマキ予算を続けてきたばかりに、日本の借金は膨れ上がっており、国及び地方の長期債務残高は、平成26年度末には1,009兆円(対GDP比205%)に達する見込みです。国債の償還や利払いに充てる費用も少なくありません。

そのため、予算では、国債の償還や利払いに充てる費用を「国債費」として計上しています。

ところが、この「国債費」が年々余る傾向にあります。直近5年間では毎年1兆円以上の余りが確認されています。

この原因は、予算編成に当たって想定する利払い費用の金利(想定金利あるいは積算金利)と、実際の日本国債10年債の市場金利が乖離している点にあります。

国債費の余りが翌年度に繰り越されればよいのですが、最近の傾向として、補正予算の財源に充てられることが続いています。

すなわち、予算編成にあたって敢えて高い想定金利を設定し、補正予算の「へそくり」に充てることが懸念されます。

そこで、直近3年間の当初予算・補正予算における国債費の積算金利(想定金利)の算出方法について尋ねました。

市場金利と乖離する積算金利(想定金利)について、補正予算の原資(へそくり)という観点から質してまいります。

≪回答を受けて≫

平成25年度当初予算から国債費の積算金利は1.8パーセントを維持しています。

市場金利と乖離が著しいうえ、国債費の余り(毎年1兆円超)が補正予算の財源として費消される傾向が一向に改善されないため、

①平成25年度当初予算の国債費の積算金利の算出過程

②平成25年度補正予算の国債費の積算金利の算出過程

③平成26年度当初予算の国債費の積算金利の算出過程

④平成26年度補正予算の国債費の積算金利の算出過程

⑤平成27年度当初予算の国債費の積算金利の算出過程

について、具体的な数値を明らかにしつつ答弁するように尋ねました。

①平成25年度当初予算の国債費の積算金利の算出過程については、「直近3年間の長期金利が1パーセントで推移していた」との答弁がありましたが、③平成26年度当初予算および⑤平成27年度当初予算の国債費の積算金利の算出過程については「予算編成時における一定期間の長期金利の平均」と述べるにとどまり、「一定期間」がどの程度の期間を指すのかを明らかにしておりません。

また、②平成25年度補正予算および④平成26年度補正予算の国債費の積算金利の算出過程に至っては、答弁すらありません。(「予算積算金利」について言及はありますが、「予算積算金利の算出過程」についての言及はありません。)

このような意図的な答弁漏れについては、近日中に質問主意書を提出し、徹底的に追及してまいります。

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