毎月分配型は「資産形成」には不向きです。若い皆さんにはお勧めしません。しかし、高齢の方の「運用を続けながら、少しずつ生活資金を受け取りたい」というニーズに応えることは必要です。したがって、限度額などは変更せず、年齢制限付きで対象商品を広げたいと考えています。
4/9の財務金融委員会での提言が、実現に向けて動き出しました。毎月分配型が、資産形成に向いていないことは明らかです。しかし、「退職後の定期収入の代わりに、運用しながら細かく現金化するのは難しい。だから預貯金のままだ」という声にお応えすべきだと考えました。
「ユニクロは700万、オリエンタルランドは400万円ないと買えない。投資単位を引き下げるべきだ」と、国会で取り上げたのは去年の2月でした。その後ユニクロは下げたのですが、値上がりしたために今も400万円かかります。是非、急いで議論を進めて欲しいと思います。
「個人投資家が買いたいファーストリテイリングやソニー、オリエンタルランドは、最低投資金額が大き過ぎて手が出ない。投資単位を下げるべきだ」と国会で取り上げたのは去年の2月。時間はかかりましたが、大きく改善して来ています。
1年半前に「税収は上振れているが、これまでと違い景気回復が極端に二極化している。Kの字の下の部分を念頭においた経済政策を行なうべき」と「上振れ論」の先鞭をつけました。税収が70兆円に乗るということで注目が集まっていますが、地に足のついた議論を続けていきます。
2023年6月27日
資産運用立国へ:ブルームバーグ・インタビュー
私が国会で税収の予想外の上ブレと「K字回復」を挙げ、「二極分化」をしっかりと認識した上で「K字形の下の線で苦しんでいる方々に支援の手を差し伸べるのが政治の役割である」と指摘したのは1年半前です。
引き続き「成長と分配」の問題に取り組んでいきます。
国会議員となって13年。色々な政策に取り組んできましたが、その実現にかけた思いを公に語る機会はあまり多くありません。NISA改革のインサイド・ストーリーにもなっていますので、前後編とも是非お読みください。