2016年02月13日 (土)
2月13日(土)、春を感じさせる暖かさの中、国政報告会を行いました。お忙しいなか、大変多くの方にご来場いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
めまぐるしく政治情勢が変化する中、私自身も自民党から次期参議院議員選挙の推薦候補予定者として発表されました。
今回は、その経緯を踏まえて、今後の政治活動方針について説明させていただきました。
私は、これまで167回に及ぶ国会質問を行なって参りました。この質問回数は、6年間の議員活動としてはずば抜けて多いと自負しておりますが、決して反対のための反対は行っておりません。
常に「こうしたらもっと良くなるのではないか」という前向きな政策提言を心がけてまいりました。その中には、大規模金融緩和の実現やNISAの拡充など、現実の政策として採用されたものもあります。
ただ、野党の少数会派から行う政策提言は、野球に例えると外野スタンドから送るアドバイスのようなもので、大きな声にかき消されることも少なくありませんでした。
政治家として、いかに課題と向き合うべきかを自問自答するなか、自分の政治の原点は「日本の将来に誰もが期待を持てるようにすること」である、との想いを強く自覚するようになりました。
15年余りデフレという病に侵された「失われた20年」と安倍政権の3年間を比べれば、この3年間のほうが、日本という国に希望を持てたのではないでしょうか。
たとえば2025年問題というものがあります。これは、2025年に団塊の世代の方の多くが75歳を迎え、医療、介護、年金などの社会保障費が大幅に増加するというものです。
これに対処するためにはあと10年弱の猶予しかありませんが、そのための財源を作るためには税収をあげないといけません。論者によりアベノミクスの評価は様々ではありますが、安倍政権が着実に税収を伸ばしていることは評価すべきではないでしょうか。
「日本は成長しない」という意見を耳にすることもあります。確かに、日本は「課題先進国」と言われるほど課題が山積みです。
しかし、日本には課題を克服出来るだけの科学技術があります。それを活かせる優秀で勤勉な国民性があります。むしろ、今の日本には、課題を克服するノウハウをビジネスチャンスに変えていく成長戦略こそ、求められているのではないでしょうか。
たとえば、我々の先人は、1970年代のオイルショックによる不況を経験しましたが、これをきっかけに省エネ性能の向上にも努めました。その技術が、1980年代に自動車の環境規制を強めたアメリカにおいて、日本車を普及させる基盤となりました。
1980年代後半、当時アメリカにいた私は、アメリカ市場を席巻して走る日本の自動車を見て、「なんてカッコいいんだ」と胸を熱くしたことをよく覚えています。
現代の日本に照らして考えると、少子高齢化による生産年齢人口の減少、これに伴う労働力の不足、介護の担い手不足といった問題が山積しています。
しかし、そんな状況であるからこそ、人工知能の開発に取り組み、複雑な業務の機械化を進め、介護分野では介護ロボットの普及・開発に取り組むなど、生産性の向上に取り組む土壌が整っているといえるのではないでしょうか。
そして、そこで培ったノウハウを世界に広げていくことができるのではないでしょうか。
政治の大きな役割の中に、弱い人に手を差し伸べる社会保障があります。しかし、そのためには財源が必要となります。
とりわけ、2025年問題を目前に控え、社会保障費の増大が予想されるなか、今まで以上の財源を確保しなければ、今の社会保障の水準を維持できないことは明らかです。この財源を確保するためには、経済を成長させて、その果実を社会保障に充てることが必要です。
成長と分配の両方を行うためには、成長戦略を再点検し、強化していくことが必要です。間違っても「失われた20年」に逆戻りさせることはあってはなりません。
日本の将来に誰もが期待を持てる社会を築けるように取り組んで参りたい。
この決意で、今後の政治活動に取り組んで参る所存です。
参議院議員 中西けんじ(神奈川県選出)
2016年02月12日 (金)
大沢真理参考人(東京大学社会科学研究所教授)
神野直彦参考人(東京大学名誉教授) 鈴木準参考人(株式会社大和総研主席研究員)
2月10日のデフレ脱却調査会において、信頼できる社会の構築による経済成長及び健全な財政の実現(国民の信頼を構築するための社会保障の在り方)をテーマに参考人質疑を行いました。
まず、大沢真理参考人(東京大学社会科学研究所教授)に対して、「所得再分配機能を強化するという主張は、所得税の累進性を高めるということを念頭に置いていると思うが、その増収分で若年層への再配分が十分に行われうるか」という点について尋ねました。
大沢参考人からは、以下のご回答をいただきました。
「税率表で各国の累進度を比較するのは問題である。OECDの税負担の統計も平均税率の統計で比較している。」
「平均税率を所得類型別にみていくと日本のカーブはほかの国に比べて寝ている。特に(所得の)下のほうのカーブがほとんどない。そのため、累進度の低さがデータ的に裏付けられている。」
「実質的な累進度をいかにして図るかにおいて避けて通れないのが社会保険料負担。特に低額負担しているところのテコ入れをしないと累進度を上げたり、再分配の効果を上げたりすることはできない。そのため、表面税率の最高税率をいじるという議論には意味がないと思っている。」
次に神野直彦参考人(東京大学名誉教授)に「交通網の発達により共同体が物理的に破壊されていく中で、『分かち合い』の仲間意識を持つためにはどうすればいいのか。よく例に出されるスウェーデンと比較して日本はどうやって意識改革を行っていくべきなのか」と尋ねました。
神野参考人からは、以下のご回答をいただきました。
「日本の社会で一番重要な点は、『分かち合う』ということの基礎になっている社会のほうがぐずぐずになっていることである。」
「スウェーデンの中学校の教科書では、『私たちの社会のなかで一番重要な組織は家族です。なぜなら、家族の中ではありのままでいながら好かれていることが感じられるからです』と教えられている。ところが、日本では家族と一緒にいることはストレスだと感じる割合は半分以上になっている。」
「スウェーデンモデルであれば、『国家は家族のように組織化されないといけない』というと説得できる。しかし、日本では、家族はストレスという認識であり、説得できない。いわば、分かち合いの社会に向けた説得材料が希薄化している。」
「このようななかで意識改革を行うのであれば、祭りでもなんでも意識的に共同作業をやることで『仲間じゃないか』という意識を培養していくしかない。」
鈴木準参考人(株式会社大和総研主席研究員)に対して、「社会保障のコスト意識を醸成して価格を通じて資源配分の効率性を高めるというご意見は、現在の社会保障給付の中で、金銭給付ではなくサービスの給付というのが非効率とおっしゃっているのか。また、どのようにして効率化を図るのか」という点についてお尋ねしました。
鈴木参考人からは、以下のご回答をいただきました。
「日本の医療において、高額医療機器の稼働率が低くてコストが高いことが問題となっている。また、ベッドがあるところは医療費がかかっているとよく言われている。しかし、実際はよくわからない。それぞれの住民は、自分の住んでいる自治体以外のことはよくわからない。」
「データは出そろっているので、データの見える化を行うべき。その際には、普通の人が普通に見てわかるフォトマップ型の見える化を行うべき。」
「非効率があっても見える化をして示していければ、破たんを避けなければならないというのは共通認識が持てると思う。そういう改革が必要」
成長と分配のどちらを優先する立場に立っても、社会保障の効率化を目指す方向に変わりはありません。本日の議論を今後の社会保障政策に活かしてまいります。
2016年02月10日 (水)
2016年02月09日 (火)
今朝の街頭は、長津田駅へ伺いました。
JR横浜線と東急田園都市線が乗り入れし、田園都市線の神奈川県内の駅では4番目に乗降客の多い駅になります。
人口の増加傾向が続いている東急線沿線ですが、田園都市線は首都圏の鉄道でも有数の混雑具合です。
先日の京急線のお話同様、東急でも混雑緩和のために様々な取り組みも行っているとのことです。
一方でこの問題では鉄道会社にばかり企業努力を求めるのではなく、働き方の多様性など、社会の方も変革を求められる時期に来ているのではないでしょうか。
一億総活躍社会や一人あたりの生産性の向上などは、働く人が活き活きと仕事のできる環境が必要であると思います。
通勤にストレスがかからぬような社会を目指すのも大切なことですね。
参議院議員 中西けんじ(神奈川県選出)
2016年02月08日 (月)
2016年02月07日 (日)
2016年02月06日 (土)
2016年02月05日 (金)
2016年02月04日 (木)
今朝の街頭も大学生のインターンに参加いただきました@関内駅
大変ありがたいことですが、くれぐれも無理しないでくださいね。
横浜市では桜木町とここ関内は官庁街、ビジネス街、繁華街、観光地が集まる、言わば皆さんがイメージする「横浜」の中心地です。
土日も大変な人出で賑わい、昨今インバウンドの恩恵もあるものの、ほとんどが日帰りという課題もございます。
ドームスタジアムや統合型リゾートなど、人を惹きつけようとする新しい構想が経済界では活発ですが、いずれにせよ成長の余地はまだまだ残されていると言えます。
「まずは経済成長、そして社会保障の充実を」と言う私の主張にも耳を傾けてくださる方が多く、用意していたレポートは全て受け取っていただきました。
参議院議員 中西けんじ(神奈川県選出)
2016年02月03日 (水)
昨日は湯河原を遅くに発ちましたが、起きる時間が変わることはありません@京急富岡駅
駅周辺は支援者さまが日頃から、精力的にポスティングをしていただいております。
相乗効果が発揮されるようお互い頑張りましょう!
京急線といえば昨年のダイヤ改正により、通勤時間帯に必ず座れる電車として「モーニング・ウィング号」が新設されました。
民間企業が技術や知恵を集め、顧客の利便性の向上、ひいては利益を確保することは理想的な社会と考えます。
また、上大岡より南の地域は人口減少のストップから流入へつながるよう期待を寄せるとともに、私も経済政策を実行に移し、民間企業の取り組みを後押しできるよう国会に臨みます。
参議院議員 中西けんじ(神奈川県選出)