タウンニュース「鶴見区版・神奈川区版」に、「礼に始まり、礼に終わる」を寄稿をしました。「礼をもって行なう人」を育てるのは、地域社会であり教育だと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
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強い経済で、優しい社会を。
礼に始まり礼に終わる
謹んで新春のお祝いを申し上げます。
私が取り組んでいるトライアスロンなどのスポーツは、記録、さらに言うならば自分自身との闘いです。
一方、「相手に勝つ」ことを目指す競技も沢山あります。ただ、そのひとつである剣道では、勝つための技術の前に、「礼に始まり礼に終わる」という言葉を覚えるそうです。
さらに、特待生の声がかかるほど打ち込んでいた友人は、「もうひとつ大切なことを学んだ」と話しています。
礼をもって戦う
ある大事な試合での出来事です。激しく打ち合っている最中に防具のヒモがからまって、友人の竹刀が手から離れてしまいました。
ルールでは「竹刀を落とした直後の打突は有効」です。三本勝負で一本ずつ取り合っていたので、ここで決めれば試合終了。相手は非常に強い選手ですから、外すはずがありません。
しかし、次の瞬間、相手の選手は「打つ」のではなく、自分の足元に転がった友人の竹刀を拾いました。表彰式で並んだ時、二人はこんな会話をしたそうです。
「どうして打たなかったの?」
「『礼をもって戦う』だから」
「ルールは知ってるだろ?」
「もちろん」
「打っていれば、君の勝ちだったよ」
「うん。でも、先生からすごく怒られたと思う(笑)」
先生は、「ルールに盲従することなく、節度を持って戦え」と日頃から厳しく指導する事を通じて、「礼をもって行なう」という凛とした生き方を子供たちに身につけさせていたのだと思います。
礼をもって行なう日本人
日本を訪れた外国人は「道路にゴミや紙くずがない」「落とした財布が戻ってきた」「きちんと列に並ぶ」などと驚きます。海外のホテルの清掃スタッフは、泊っているのが日本人だと聞くと「掃除や片づけが楽だ」と喜びます。
私たちは「礼をもって行なえている」と、自信を持って良いのかもしれません。
道徳と礼節を大切に
一方、「ルールになければ、何をやっても良い」という考え方もあります。しかし、ルールを作るのは、全知全能の神ではなく人間です。私は立法府の人間として最善を尽くしていますが、完全無欠の法律を作ることが出来ているとは思っていません。
法律や公式のルールの足りない部分を補うのが道徳や礼節、周りの人を思いやる心だと思います。そういうものが自然に身につくような環境を整えるためにも、地域の活性化と教育の充実に取り組んでいきます。
後日談です
あの日から二十年。剣道日本一を決める全日本剣道選手権の会場には、あの時「打たなかった」選手の姿がありました。
今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
よいお年をお迎えください。
本年も司会の大役を仰せつかりました。河野大臣の激励に駆けつけた多くの閣僚、党役員の方々の挨拶は「河野愛」に満ちたユーモアたっぷりのものでしたので、和やかな雰囲気の中、無事に務めを果たすことが出来ました。
「東京モーターショー」改め「ジャパンモビリティショー」。空飛ぶクルマや次世代の電動スーパーカーなど近未来社会を予感させる移動手段が勢揃いしており、人いきれするくらいの賑わいでした。乗り物好きなお子さんも楽しめると思います。
毎年のように参列しています。今年は自民党を代表して全戦没者の御霊の安らかならんことを祈念しました。
日本からの元首相かつ現職副総裁の訪問に、台湾メディアの関心が集まっています。まず、李登輝元総統のお墓に献花をしました。蔡英文総統をはじめとした台湾要人との会談が目白押しで、今日は経済外交フォーラムに参加します。
神奈川区にある居酒屋【栞】で「うなぎ弁当」をテイクアウト。議員会館の事務所で、スタッフと一緒にいただきました。うなぎを食べて暑い夏を乗り切ります!
イージスシステムを搭載した護衛艦「きりしま」です。ミサイル防衛の要となるイージス艦ですが、半導体や他の部品の出荷の遅延のために点検修理に時間を要し、なかなか思うように稼働が出来ていないこと、300人体制で運航するための人員確保、特に心臓部分のイージスシステムを操作する人材育成がミサイル防衛拡充のための課題となっています。今後の議論の大きな参考となりました。
「経済の中西」として、これまでも、そしてこれからも、経済に関する正しい理解をもとに、皆さんの暮らしを豊かにするための政策を推し進めていきます。
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<<自信を持って前へ>>
皆さんの「生産性」が低いってホント?
「日本の生産性は低い」「もっと効率よく仕事をするべきだ」という意見を耳にすることがよくあります。きちんとした計算式を使って出した「数値」が並んだ「OECD38カ国中27位」というランキングを見ると、「そうか。もっと頑張らないと!」と思いますよね。
ただ、人種や国籍、生い立ちなどが異なる人たちと一緒に働き、観光ではなく実際に仕事をするために世界の色々な国を訪れた経験からすると違和感があります。いくらバブルの崩壊を経験したとは言っても、かつてジャパン・アズ・ナンバーワンと評価された日本の生産性がこんな位置にまで落ちているとは思えません。
どこかおかしいですね
外国人が首都圏の路線図を見ると、その規模の大きさと複雑さに驚きます。さらに電車に乗ると、たった1分遅れただけなのに「申し訳ございません」というアナウンスがあるのでもっと驚きます。
そんな日本に10年以上滞在し、先日帰国した外国人の友人からこんなメールが来ました。
「私が生まれ育った無礼者と怠け者の国に戻りました」
あれ?そうなんですか??
海外でこんな経験をしたこともあります。87ドルの物を買って100ドルを出したら、「88、89、90」と1ドル札を1枚ずつ置いていき、最後に10ドル札を置いて「はい、これで100ドルね。サンキュー」。
そんな国で「1ドル札はかさばるから、おつりで10ドル札を2枚もらおう」と107ドルを出したりしたら、「多すぎる(ナニコレ?)」と間違いなく7ドルを先に突っ返されます。海外の店員さんは、暗算どころか引き算が出来ないと思った方が間違いありません。
これが世界標準なのですが、日本の生産性はその国々に大きく劣っているとされています。
本当の生産性は測れません
実は「OECDが計算した生産性」というものは確かにあるのですが、経済学者などが「真の生産性」と呼べるような数値の計算には、まだ誰も成功していません。しかも、その「OECDの生産性」には重大な欠陥があります。
たとえば、あるタクシーが8時間走って売り上げが1万円の時に、OECDの計算式によると1時間当たりの生産性は1250円です。このタクシーの売り上げが10万円になると、生産性は10倍の1万2500円に跳ね上がったと計算されます。
これが運転手さんの努力の結果であればうれしいのですが、「景気が良くなってお客さんが増えた」と考える方が自然でしょう。OECDはGDPという国全体の売り上げ(正しくは付加価値)を使って、これと同じ計算方法で出した「生産性」を発表しています。
つまり、OECDの生産性とは、「景気が良ければ上がる」「儲かれば上がる」というだけのものなのです。
犯人はデフレ
日本は長い間デフレに苦しみました。デフレとは需要が足りないことです。お客さんが乗ってくれなければ、どんなに走っても稼げませんからタクシーの生産性は下がります。状況が悪い中で、よい成果を上げるのは簡単ではありません。
雨が降っている時に氷点下の球場で試合をさせられたら、佐々木朗希投手でも160キロ台の速球を投げ続けることは出来ないでしょう。大谷翔平選手は、豪快なホームランを飛ばすほどのフルスイングが出来ないと思います。日本の置かれた状況も同じでした。決して「生産性」が低かった訳ではありません。
自信を持って前へ
しかし、2013年の政府と日銀の共同声明以来、日本経済を取り巻く環境は非常に良くなりました。長く続いたデフレから抜け出し、秘めていた力を発揮し始めた日本に世界中が注目しています。高い教育水準と技術力を誇り、1億2千万人を超える人口を擁する巨大な経済が、ようやく普通の状態になりました。「OECDの生産性」も当然上がり始めます。
もちろん「仕事が終わっても、上司が帰るまで帰りづらい」「ファイルを添付してメールで送れば済む資料を、わざわざプリントアウトして持参する」など、個別には改善をしていくべき点があると思います。しかし、トヨタ式カイゼンに象徴されるように、我々はひとつひとつ丁寧により良いものに変えてきました。むしろ、日本の組織が得意としてきたことです。
これまでも、そしてこれからも、経済に関する正しい理解をもとに、皆さんの暮らしを豊かにするための政策を推し進めていきます。
2023年7月21日
カーボンリサイクル技術推進議連:東京ガス横浜テクノステーション視察
メタネーションという技術を用いて水素と二酸化炭素から都市ガスと同様に使えるメタンガスを作りだす実証実験施設を見学しました。こちらの施設は昨年も伺いましたが、この1年で横浜市との協力が具体化し、隣接する清掃工場が排出する二酸化炭素を回収しガスの原料とすることがいよいよ始まります。266軒分のご家庭のガスを賄うことができます。エネルギーの地産地消を可能とするように支援していきます。