中西けんじの神奈川県下での地元の活動の様子を、写真を中心に掲載しております。
2016年06月03日 (金)
7月10日に予定されている参議院選挙で、初めて選挙権を行使することになる皆さんにお集まりいただきました。
ご出席いただいた方同士がいずれも初対面ということもあり、最初は緊張気味・遠慮気味だったのですが、時間が経つにつれて率直なご意見をうかがうことができました。こちらがドキッとするようなものも、、、
痛感したのは、「政治が身近なものではない」ということです。
「遠くにいた政治が、突然そばにやってきたという感じです」
「はっきりいって政治って何だっけですね」
「テストに出るんで、国会や政府の仕組みは丸暗記しました(笑)」
「通学の時に街頭活動を見かけても、学校の中に入ると記憶から消えています」
「学校の中は、政治的無菌状態というか政治は存在しないものですね」
「政策に関してはどうですか?」とお聞きしたところ、ほとんど全員から「はて?何でしょうって感じです」という答えがかえってきました。
そこで少し具体的に説明をすると、
「就職にものすごく影響するんで、景気動向は気になります」
「奨学金とか年金の問題には関心があります」
と言うところまではたどり着くのですが、
「ただ、政治と経済政策とがダイレクトには結びついていません」
「具体的に選挙とどうつながっているのか、ピンと来なくて、、」
「やっぱり政治って何?になっちゃいます」
その結果かもしれませんが、「『僕らが選んじゃっていいんですか』っていう戸惑いがあります」「分かっていないのに投票して、変な人を選んだらまずいですよね」という方もいらっしゃいました。
若者の投票率が低いことに関しては、「無関心」といった批判的な意見が多いですが、実は「真剣に考えると投票できない」という視点も必要なのかもしれません。
ただ、「分からない」「身近ではない」といいながらも、
「スキャンダルの審議の印象が強すぎて、『これって政治家の仕事なの?』と思うことがあります」
「真面目に政治に取り組んでいますは、ニュースじゃないんでしょうね」
「クラス討論会だったら、先生から『ただの揚げ足取り』ってストップがかかりますよ」
「両極端の主張をする人が大きな声を出しているという印象があります。中道の人たちは黙っているし、街頭にも出てこないですよね」
「ダメだ!反対だ!というのなら、対案は?って聞きたくなります」
と、政治のあり方に関するするどい指摘が続きました。最近はディベートを授業に取り入れている学校が増えたので、「正しい討論のやり方」に関しては若い人の方が理解が深いかもしれません。
これまで政治とは無縁の生活をしてきたみなさんが、突然「あなたには選挙権があります。きちんと考えましょう」と大量の情報にさらされる状態になったことに対して
「膨大な量の情報に振り回されるのが怖いですね」
「ウソであっても、大量に流されると『「そんなものかな』と思ってしまうかもしれません」
「自分自身の基準がまだ明確じゃないんで、情報の取捨選択が難しいですね」
と戸惑いながらも、きちんと危機意識を持っていることには逆に頼もしさを感じました。
「政治」という大きなテーマに関して、自由に発言をしていただいたので結論めいたものはありませんでしたが、最後に
「ただ、自分の一票が生きてほしいとは考えます」
という発言をお聞きできました。
私からは、
「世の中で起きていることは、すべて政治とつながっています。みなさんの一票は重要です。投票をしないということは、『ほかの人の判断にお任せします』ということになりかねません。是非投票所に足を運んでください」
と申し上げました。