中西けんじの国政報告をはじめ、所属している各委員会での議論内容などについてご報告させていただきます。
2015年03月19日 (木)
15:31~19:56
3月17日(火)の参議院予算委員会において、甲状腺がんの医療費補助について質問致しました。
福島県では福島原子力発電所事故による放射線被害の状況を調べるために、事故当時18歳以下の子供を対象に甲状腺検査を行っています。
この結果、87人が甲状腺がんと診断されましたが、甲状腺がんの治療は通常の保険診療となるため、医療費の自己負担分が生じるのが原則です。
この点について、質問主意書において医療費の公費負担の可能性を尋ねたところ、「甲状腺検査に付随する調査及び研究に対する支援策について検討している。」との答弁がありました。
そこで、この支援策の具体的内容について尋ねました。
望月環境大臣からは、
「甲状腺検査の結果、引き続き医療が必要となる場合の支援を検討し、平成27年度予算案に福島県宛ての予算として計上している。」
「甲状腺検査に協力してくれた方に対して、甲状腺検査という形の中で支援を行う。」
という答弁をいただきました。
これは、甲状腺がんの治療を、甲状腺検査によるデータ収集の一環と捉えて、調査・研究に対する補助という形で支援するということを意味しています。
しかし、「調査・研究に対する補助」という捉え方に違和感を覚えます。
何よりも、「調査・研究に対する補助」と捉えた場合、補助を受けるためには治療経過をデータとして提供する必要があり、プライバシーを損ないかねません。
個人個人に寄り添うというのであれば、より直接的に「治療費の補助」とすべきではないでしょうか。
甲状腺がんについては、ひきつづき注視して参ります。