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国際金融のプロ。最前線にいたからワカル!日本のココが変!

2023年07月24日 (月)

新しいチラシが出来ました

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「経済の中西」として、これまでも、そしてこれからも、経済に関する正しい理解をもとに、皆さんの暮らしを豊かにするための政策を推し進めていきます。
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<<自信を持って前へ>>
皆さんの「生産性」が低いってホント?
「日本の生産性は低い」「もっと効率よく仕事をするべきだ」という意見を耳にすることがよくあります。きちんとした計算式を使って出した「数値」が並んだ「OECD38カ国中27位」というランキングを見ると、「そうか。もっと頑張らないと!」と思いますよね。
 ただ、人種や国籍、生い立ちなどが異なる人たちと一緒に働き、観光ではなく実際に仕事をするために世界の色々な国を訪れた経験からすると違和感があります。いくらバブルの崩壊を経験したとは言っても、かつてジャパン・アズ・ナンバーワンと評価された日本の生産性がこんな位置にまで落ちているとは思えません。
 
どこかおかしいですね
 外国人が首都圏の路線図を見ると、その規模の大きさと複雑さに驚きます。さらに電車に乗ると、たった1分遅れただけなのに「申し訳ございません」というアナウンスがあるのでもっと驚きます。
 
 そんな日本に10年以上滞在し、先日帰国した外国人の友人からこんなメールが来ました。
「私が生まれ育った無礼者と怠け者の国に戻りました」
あれ?そうなんですか??
 
 海外でこんな経験をしたこともあります。87ドルの物を買って100ドルを出したら、「88、89、90」と1ドル札を1枚ずつ置いていき、最後に10ドル札を置いて「はい、これで100ドルね。サンキュー」。
 
 そんな国で「1ドル札はかさばるから、おつりで10ドル札を2枚もらおう」と107ドルを出したりしたら、「多すぎる(ナニコレ?)」と間違いなく7ドルを先に突っ返されます。海外の店員さんは、暗算どころか引き算が出来ないと思った方が間違いありません。
 
 これが世界標準なのですが、日本の生産性はその国々に大きく劣っているとされています。
 
本当の生産性は測れません
 実は「OECDが計算した生産性」というものは確かにあるのですが、経済学者などが「真の生産性」と呼べるような数値の計算には、まだ誰も成功していません。しかも、その「OECDの生産性」には重大な欠陥があります。
 
 たとえば、あるタクシーが8時間走って売り上げが1万円の時に、OECDの計算式によると1時間当たりの生産性は1250円です。このタクシーの売り上げが10万円になると、生産性は10倍の1万2500円に跳ね上がったと計算されます。
 
 これが運転手さんの努力の結果であればうれしいのですが、「景気が良くなってお客さんが増えた」と考える方が自然でしょう。OECDはGDPという国全体の売り上げ(正しくは付加価値)を使って、これと同じ計算方法で出した「生産性」を発表しています。
 
 つまり、OECDの生産性とは、「景気が良ければ上がる」「儲かれば上がる」というだけのものなのです。
 
犯人はデフレ
 日本は長い間デフレに苦しみました。デフレとは需要が足りないことです。お客さんが乗ってくれなければ、どんなに走っても稼げませんからタクシーの生産性は下がります。状況が悪い中で、よい成果を上げるのは簡単ではありません。
 
 雨が降っている時に氷点下の球場で試合をさせられたら、佐々木朗希投手でも160キロ台の速球を投げ続けることは出来ないでしょう。大谷翔平選手は、豪快なホームランを飛ばすほどのフルスイングが出来ないと思います。日本の置かれた状況も同じでした。決して「生産性」が低かった訳ではありません。
 
自信を持って前へ
 しかし、2013年の政府と日銀の共同声明以来、日本経済を取り巻く環境は非常に良くなりました。長く続いたデフレから抜け出し、秘めていた力を発揮し始めた日本に世界中が注目しています。高い教育水準と技術力を誇り、1億2千万人を超える人口を擁する巨大な経済が、ようやく普通の状態になりました。「OECDの生産性」も当然上がり始めます。
 
 もちろん「仕事が終わっても、上司が帰るまで帰りづらい」「ファイルを添付してメールで送れば済む資料を、わざわざプリントアウトして持参する」など、個別には改善をしていくべき点があると思います。しかし、トヨタ式カイゼンに象徴されるように、我々はひとつひとつ丁寧により良いものに変えてきました。むしろ、日本の組織が得意としてきたことです。
 
 これまでも、そしてこれからも、経済に関する正しい理解をもとに、皆さんの暮らしを豊かにするための政策を推し進めていきます。

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