2021年11月13日 (土)
「私は新人ですが素人ではありません」
選挙戦の最中に、こう申し上げました。神奈川県選出の参議院議員として働いてきた日々が、走馬灯のように浮かんできて思わず出た言葉です。
もちろん、初めて選挙に出た時は私も「素人」でした。しかし、JPモルガンという大きな企業で20年以上汗を流し、現実の経済について嫌というほど叩きこまれた経験がありましたから、「政治の素人ではあっても経済のプロである」という強い気持ちで臨んでいました。
あれから11年。もはや、政治の素人ではありません。11万9199人もの方が「中西けんじ」と書いて国政の場に送り出してくださったのは、「プロとして、しっかりと仕事をしろ」という咤激励だと改めて身が引き締まる思いです。
新型コロナは多くの方の尊い命を奪いました。しかも、感染症という「見えない恐怖」によって、私たちの社会、経済は依然として不安定な状況にあります。したがって、まずは支援金や給付金などによって、皆さんの生活と仕事を支えることに全力を注がねばなりません。
ただ、これまでの生活や仕事の仕方を変えてみてはどう?と問われているようにも思われます。たとえば、デジタル化は皆さんの生活を間違いなく快適なものにします。いつまでも日本一通勤時間が長い県であってはいけません。将来世代への責任ということを考えると、ゼロカーボンにも積極的に取り組む必要があると思います。
また、地域の皆さんのところにお伺いする時に、踏切で長い間止められてしまい約束の時間に到着できないということが何度もありました。国土交通省の「開かずの踏切」のリストには鶴見区と神奈川区で17か所が挙げられています。一方、新しい事務所に来ようと横須賀線に乗った東京のスタッフは、鶴見駅を通過して横浜駅まで行って戻ってきました。これらは市、県だけではなく、国も巻き込んで解決すべき問題だと思います。
公示の前日に「小此木先生の後は誰が出るの?」と私にたずねた方に、先日お会いすることができたのでこう申し上げました。
「私が確かにタスキを引き継ぎました」