2022年01月01日 (土)
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いつだって挑戦者
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
一日の計は朝(あした)にあり。ご存知の方はあまり多くないかもしれませんが、その日やることは朝一番に決めておきなさいという中国の故事成語です。
実はこれに続くのが「一年の計は元旦にあり」です。こちらは有名ですね。何事も最初が肝心。まさに今日です。きちんとした計画を立てたいものです。そしてやると決めたならば、次に心に置いておくべき言葉は「継続は力なり」。皆さんご存知の通りです。
ところがこれが難物で、いつの間にかやめてしまっていた。そもそも自分が何かを続けていたことすら忘れていたという経験は、どなたもお持ちだと思います。
私も三日坊主とまでひどくはありませんが、三十日坊主ぐらいには何度もなっています。
JPモルガンという大きな組織でビジネスマンとして20年強。さらに政治家となって11年にわたり様々なことに取り組んで来ましたが、何かをやり続けることはなかなか難しいものです。まだまだ修行が足りません。
ただ、30年以上にわたって色々な経験をする中で、ひとつ学んだことがあります。それは「続けること自体が目的になってしまってはいけない」ということです。
もちろん、すぐに投げ出してしまうようでは話になりません。しかし、何も考えずに続けてやっているだけで、良い結果が出たなどという美味しい経験を私はしたことがありません。「結果がすべてではない」という考え方もありますが、いくらやってもうまく行かない時に「下手の横好きですよ」と笑い飛ばして良いのは趣味の世界の話だと思います。
バスケットボールの殿堂入りしたマイケル・ジョーダンは、
「毎日8時間シュートの練習をしたとしよう。ただ、この時に間違ったテクニックの練習を続けていたならば、間違ったテクニックでシュートをする名人になるだけだ」
と言っています。我々の世界に置き換えると、継続が力になるのではなく悪しき前例となってしまい、むしろ結果が出せなくなってしまうということです。
我々を取り巻く環境は時々刻々と変化していますから、それに対してどう対応したらよいかを常に考えておかねばなりません。したがって継続するべきなのは「考えること」「工夫すること」であり、変化に対応して「変わること」「挑戦すること」だと思います。
変わりもせず挑戦もせずに前例を踏襲する方が、失敗する可能性は少ないかもしれません。しかし、マイケル・ジョーダンは、こうも言っています。
「失敗をすることには耐えられるが、挑戦しないでいることには耐えられない」
私の座右の銘は「いつだって挑戦者」です。
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わたしは若い頃にバイト先で「レジ締め」を任せてもらったのですが、あるはずのおカネがなかったり逆に余ったりと大変だったので「完全キャッシュレスの世界に行きたい」と思っていました。逆に、スイカやETCの便利さを経験したのに「券売機に並んだり料金所で止まったりする世界に戻りたい」などという人は、まずいないと思います。
現金を管理する手間やコストは大変なもので「1年間で1兆7000億円」という試算もあります。ちなみに、これには「盗まれたらどうしよう。落としたらどうしよう」と心配するコストやリスクは入っていません。そこで皆さんの生活をより安心で便利なものにするために、キャッシュレス化を積極的に進めるべきだと国会で取り上げてきました。
また、新型コロナによって感染症の恐ろしさを目の当たりにしたことから、現金に触ることを避けたいという方も増えていると思います。
そういった大きな話は当然なのですが、わたしはある個人的な経験からも是非キャッシュレス化を進めたいと思っています。
それは「子供を連れて買い物をする時のストレスが明らかに下がる」ということです。
もう成人していますし、さらに孫も生まれていますが、わたしには二人の娘がいます。小学校に入るぐらいまでは、この二人を連れて買い物に行くとそれは大変でした。小さな子供と出かける時には、手を空けていないといけませんよね。一人なら片手、二人なら両手でしっかりと手をつないでいないと、糸の切れたタコみたいなものですから。これはウエストポーチやリュックを使ってクリアできました。
鬼門だったのはレジです。
片手でポケットから財布を出すことはできますが、そこから片手でお札や小銭を取り出せるのはとても器用な方です。さらに受け取ったおつりを片手でしまうことができたら、プロの手品師としてデビューできるかもしれません。
わたしはフツーのお父さんでしたから、仕方なく子供の手を離したのですが、犬が散歩していたら「あ、ワンワン!」、サイレンが聞こえてきたら「あ、パトカー!」と言って走り出しますし、レジのそばにはなぜか子供が欲しがる小さなお菓子やガムが置いてありますから、、、
財布から現金を出して、数えて、渡して、おつりを受け取って、また数えて、財布にしまうまでの間、気になって仕方がありませんでした。まさに「子連れの買い物のストレス」です。もちろんカードやスマホのQRコード決済(わたしの時代にはありませんでしたが)でも手を離しますが、現金決済よりはるかに短時間です。
次の機会には「キャッシュレス化によって子育てのストレスが減る。これをおカネに換算するのは難しいが、、、」という質疑を是非やりたいと思います。
2年後には孫たちを連れて買い物をしますから。
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