中西けんじ公式ホームページ(参議院議員:自由民主党 神奈川県選挙区)

活動報告

中西けんじの国政報告をはじめ、所属している各委員会での議論内容などについてご報告させていただきます。

国会活動

5/26 財政金融委員会 宮城県視察

2011年05月27日 (金)

5月26日に被災地の実情を視察するために宮城県に行ってきました。この視察は4月に私が委員会の理事会で提案し、委員長が時宜を見計らって実現してくださったものです。

仙台市内で東北財務局、日本銀行仙台支店及び仙台国税局から概況を聴取した後、宮城、岩手、福島の有力地銀、及び宮城県内の特に被害が大きかった地域の信用金庫、信用組合の方々からヒヤリングを行いましたが、運転資金ニーズはあるものの、設備投資などの事業資金ニーズは依然として極めて少ないこと、政府から復興のグランドデザインを早めに提示してもらわないと金融機関としての支店網の再構築のプランも描けないといった声が多く聞かれました。

金融機関のあいだでニュアンスが大きく異なっていたのはいわゆる二重債務(ローン)の問題です。
国に対して既存の債権に関する支援を強く要請する金融機関もいれば、一方で、債務者にはいろいろな態様があり、個人債務でもほぼすべて自己資金で家を購入した人とそうでない人、地震保険に加入していた人とそうでない人等の間での公平性が重要であり、債務免除が前提となるような議論はおかしいのではないかという意見の金融機関もいました。被害が大きかった信用金庫の預金量が、預金者に保険金がおりたせいで通常よりも100億円も多くなっているという話しや、原発の風評被害の大きい福島県では、今後、旅館業から、例えば福祉施設への業態変更を図るところがでてくるといった場合の、業態変更に関わる規制緩和や税制優遇措置を検討してほしいという要請もありました。

民主党が検討している、ファンドを用いて中小企業に対する融資債権を買い取り、その融資債権をいわゆるデット・エクイティ・スワップで株式に転換して、再建した際にはその収益を得る、というアイディアに関しては、そもそも現在赤字を抱えている企業が多く、そうしたファンドの投資対象になる企業は極めて少なく、絵に描いた餅であると否定的な意見がほとんどで、それよりも、政府による担保となっている土地の買い上げをしてもらうことが、公平性のある効果的な施策であるという意見が多く聞かれました。

中小企業団体との意見交換では、今後風評被害の継続、節電、廃業の決断などでますます厳しい状況が続くと思われるので、巷間言われているような秋口からの回復などはまったく肌身感覚とズレがあること、2重債務の問題が非常に大きく、長期・無担保・無利子の融資や来年度のモラトリアム法の再延長、リース料の支払い減免、貸金業法の総量規制の例外的取扱いなど多くの要望が寄せられました。

仙台市を後にして、多賀城市にあるゼライスという、食用ゼラチンの国内トップシェアを誇る会社の工場に伺いました。3月11日には工場のわずか200メートルまで火の手が迫り、また2.5メートルの津波で、自家発電機も含めた工場の設備および倉庫内の在庫の被害が20億円近くに及んでいるとのことでしたが、二重ローン問題で既存の債務をリースも含めて減免してほしいこと、自家発電企業への補助金の要件である「8月までに稼働」というものを少なくとも年末まで延長して欲しいと強く訴えていらっしゃいました。

続いて漁業および水産加工業の実態をみるために塩釜漁港に行きました。塩釜漁港は県内では気仙沼、石巻とならんで遠洋漁業の基地として特定第3種漁港の指定をうけている港ですが、沖合にある10幾つもの島々が自然の防波堤となったおかげで、他の2港よりは被害の程度が少なかったことから、「宮城県の漁業の火を消すな!」ということで復旧を急ぎ、5月9日から水揚げを開始したそうです。もうすぐ平常の2/3程度までに回復するとのことですが、漁港周辺の冷凍容量が少なく、また多くの方が従事している笹かまぼこに代表される水産加工業はまだまだ苦境が続いているそうです。

今回の視察では様々な貴重な意見をいただきました。国会の審議に是非とも活かしてまいります。

沿岸地域は以前訪れた時と比較して、がれきの片づけは進んでいるようでしたが、まだまだ電気も通じておらず、信号のある交差点でいまだに警察官が手旗で交通整理をしているところも多々見られました。塩釜市には神奈川県警が入っているようで、神奈川県警のパトカーを多く見受けました。警察官の皆様の尽力にも敬意を表したいと思います。

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