中西けんじ公式ホームページ(参議院議員:自由民主党 神奈川県選挙区)

活動報告

中西けんじの国政報告をはじめ、所属している各委員会での議論内容などについてご報告させていただきます。

国会活動

発電所・蓄電池工場見学

2011年08月26日 (金)

8/24本会議終了後、田中朝子 みんなの党衆議院神奈川県第7区支部長、久米英一郎 同第10区支部長(就任予定)と一緒に川崎区にある発電所と蓄電池工場を見てきました。事務所を手伝ってくれている大学生2名も一緒に参加してくれました。

川崎区扇町にある「川崎バイオマス発電株式会社」はJX日鉱日石の精油タンク施設の跡地を利用して、住友共同電力、住友林業等の出資により2011年2月より稼働を開始した、バイオマス専燃の発電所としては国内最大の発電所です。約10,000㎡の施設で33,000kWの出力を24時間フル稼働で発電をしています。もともと木が光合成で取り込んだ大気中のCO₂が大気中に戻るだけなので、新たなCO₂排出はゼロということ、化石燃料による発電と代替することによりCO₂削減に寄与するということで注目を集めているのがこのバイオマス発電です。国内の自治体や森林を多く抱える東南アジアの国々から見学が相次いでいるそうです。

 
特定規模電気事業者(PPS)であるのJX日鉱日石に100%電力を売電することとなっていましたが、震災後は稼働率をそれまでの90%から100%にし、東京電力にも直接売電しているそうですが、この発電所を2名のオペレーターで運営していることに驚きました。
首都圏にある唯一の都市型バイオマス発電所であるこの発電所は、燃料として、建築廃材、製材廃材やパレット廃材を粉砕、スクリーニングして作られる木材チップを主として利用しています。首都圏は住宅需要が多いため、燃料材のチップ供給には困っていないということでした。都市型の発電所にふさわしく、日本では一番、世界でも1、2位を争うといわれる川崎市の厳しい環境基準
をクリアするためのバグフィルター(排気ガス中の煤塵除去)、肺炎脱硫装置(燃焼時に発生する硫黄酸化物の無害化)排煙脱硝装置(燃焼時に発生する窒素酸化物の無害化)などの各種装置も備え付けられていました。

 
関連会社のジャパンバイオエナジー株式会社が敷地内に隣接しており、ここで産業廃棄物を木材チップに加工し、そのままベルトコンベヤーで発電所まで送る仕組みとなっています。食品加工工場から出た大豆カスも燃料として利用しており、大豆カスが木材と同じカロリーを出せるということに驚きました。

 
燃料として木質チップは年間で約18万トン、1日に直すと約600トンということで、チップヤードと言われる倉庫には10日分のチップが備蓄されていました。
食品残渣物を材料に使用する際に、有機物か産業廃棄物かの解釈により、電気事業法上問題があるかないかを巡って、市と県の見解が担当者で異なることがあり苦労する面があるとの話を伺い、いわゆる「裁量行政」の部分については引き続き、みんなの党の地方議員と連携してフォローしてきたいと思っています。現在参議院で審議中の「再生可能エネルギー法案」に関連して、バイオマス発電は燃料材料を購入する必要があるので、買い取り額を固定してしまうと、結果として燃料の材料費が高止まりして、発電業者にしわ寄せが来てしまうということを危惧しており、燃料の原材費のかからない太陽光発電・風力発電や水力発電と同じスキームで取り扱うことには無理があるのではないかとのご意見も伺いました。法案は本日可決してしまいましたが、そうしたことが起こらないよう、引き続き状況を見ていきたいと思います。

 

次に川崎市が浮島に所有する約11万㎡の土地を東京電力に無償貸与して、そこに38,000枚の太陽光パネル(1枚の大きさ 1m×1.3m)を敷き詰めた国内最大級のメガソーラー発電所である「浮島太陽光発電所」を見せていただきました。この土地は、川崎市が焼却灰を埋めているところで、廃棄物処理に関する法律で20年間は廃液を浄化するために雨ざらしにしなければならない土地ですが、これを有効活用して発電施設にしたというところです。最大出力7,000kWで、この8/10に運転を開始したばかりで、川崎市の進めるメガソーラー計画として今年12月には、扇島に最大出力13,000kWの「扇島太陽光発電所」も運転が開始されることとなっています。浮島のパネルはすべてシャープ製、扇島は京セラ製とのことで、傾斜角10°で敷設されていました。日本の緯度から勘案すればベストは30°だそうですが、海辺で風が強いため、30°にすると基盤の強化が必要となること、影ができるのでその分敷設可能枚数が減ってしまう等の理由により10°としているそうです。浮島にはもともとごみ焼却施設があり、地下を高圧線が通っていたこと、羽田空港に近いので高層建築に制限がある地域であり、もともと日影が少ないという好条件の土地であることなどから、まさに太陽光発電には最適な場所であり、川崎市の目の付け所に感心しました。ちなみにこの発電所には東京電力は一人も常駐しておらず、太陽光発電のオペレーションコストの効率性にはやはり着目すべきものがあります。
発電所の運転開始に合わせて開館した「かわさきエコ暮らし未来館」も見せていただきました。子供がエコロジーについて体験をしながら学ぶことができるという施設で、大きすぎない展示場に様々な仕掛けがあり、年間2万人の来場者予測だったにもかかわらず、開館から2週間ですでに2,300名もの見学者が訪れたそうです。

   

最後に、大型リチウムイオン電池を製造しているエリーパワー株式会社にお邪魔しました。こちらが製造された神奈川県庁のEVスタンドをご覧になったことがある方は多いのはないでしょうか。吉田社長は、三井住友銀行副頭取を経てリース会社の社長在任中に、慶応大学試作の電気自動車に試乗したことをきっかけに環境問題にかかわることとなり、以来一貫して大型リチウムイオン電池の量産化を追求する中、鉛電池を生産しているどの大手メーカーもリチウム電池の量産に踏み切らないことから2006年に自ら、わずか4名で創業をしたという方です。リチウムイオン電池は携帯のバッテリーに代表されるように、小型のものは量産されているわけですが、これを大きくするというのがきわめて技術的には困難だそうです。確かに言われてみれば、一般的には技術革新はもともと大きかったものを小さくしていく例が多いですよね。これをリン酸鉄リチウムを積層型にすることで解決し、昨年2010年4月からついに量産体制に入り、来年度には現在の6倍の規模に増やすとのことで、隣接地ではすでに工場増設工事も始まっていました。震災発生後には宮城県名取市の災害対策本部や避難所など8ケ所に製品を提供し、大いに役立ったそうで、その後多くの自治体から問い合わせがあるそうです。
小さな携帯電話は仮に燃えたとしても延焼する危険性は低いですが、大型化された電池はそうはいきません。そこで、エリーパワーは「性能」「コスト」よりも「安全性」を第一の軸足に置いて、徹底した品質管理を行っており、世界で初めて世界的な第三者認証機関から安全認証を取得しています。燃焼実験、貫通実験、破壊実験等の映像も見せていただき、その安全性には驚かされました。徹底した工場の自動化により「高齢化時代に対応した職場を作る!」、太陽光発電や風量発電を安定電源とするためには需要サイドでの分散型蓄電が最も有効、とにかく大型化された商品は安全性が最も重要など、技術力のみならず、社長の明確なビジョンの下に社員が一丸となって突き進んでいる素晴らしい会社だなと感激しました。

   

今回は午後だけで3ケ所という、ややハードなスケジュールでしたが、バイオマス、メガソーラーとも国会議員としては初めての見学だったそうです。私自身、実際にオペレーションされている方々のお話を直接伺うことは大変有意義であると感じており、これからも時間を見つけてはこうした機会を増やしていければと思っております。

見学でご案内いただきました多くの方々にこの場をお借りして感謝いたします。ありがとうございました。 

 

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