中西けんじ公式ホームページ(参議院議員:自由民主党 神奈川県選挙区)

活動報告

中西けんじの国政報告をはじめ、所属している各委員会での議論内容などについてご報告させていただきます。

国会活動

神奈川県内の発電所を見てきました!

2011年08月03日 (水)

8/2、国会日程の合間を縫って、神奈川県内の発電所を、田中朝子 みんなの党衆議院神奈川県第7区支部長、太田祐介 同第14区支部長、久米英一郎 同第10区支部長(就任予定)と一緒に見てきました。
7/29に渡辺代表が定例記者会見で「電力自由化アジェンダ案」(中間整理)と「脱原発・電力自由化シナリオ・工程表案」を発表しました(詳細は http://www.your-party.jp/news/office/000872/ をご覧ください。)ので、そういう意味ではちょうど良いタイミングでの視察となりました。

まずは東京ガスとJX日鉱日石エネルギーが共同出資している「川崎天然ガス発電所」(通称「かわてん」と呼ぶそうです)にお邪魔しました。2008年に運転を開始したこの発電所では、天然ガスを燃料にしてガスタービンと蒸気タービンを一軸で回して発電を行う「排熱回収式コンバインドサイクル方式」による発電を行っています。この方式はガスタービンで発電するとともにその燃焼排ガスの熱を排熱回収ボイラーで蒸気として回収し、蒸気タービンでも発電を行うことにより、57.6%という高い発電効率を得ることができる方式で、みんなの党の「脱原発シナリオ」においても当面の電力需要への対応としてこの方式による発電の拡大・活用を考えているところです。

敷地約6万㎡というさほど広くもない場所に2機設置されており、各機42万kW、2機合計で84.7万kWを発電しています。福島第一原子力発電所が350万㎡の敷地に6機の発電設備ですから、単純平均すれば1機あたり約60万㎡、2号機~5号機の発電量は各々78万kWですから、1/10の敷地で原発1基分の電力を発電しているということになります。これはすなわち建設コストが安く済むということでもあり、天然ガスは石油よりも燃料コストが安いこと、当発電所は25人の従業員体制で運営できていること等、低コストでの運営ができます。またCo2排出量も石炭の60%、石油の75%と環境にも比較的やさしい方式ということでみんなの党も着目しているわけです。

この施設はかつては三菱石油の製油所の跡地ということで、LNG(液化天然ガス)基地も近く、立地に恵まれていたにもかかわらず、運転開始までには環境アセスメントで約5年、建設工事で約2年、会社設立から運転開始までに約7年の月日を費やしたそうで、アセスメントの質は守った上での評価期間の短縮が課題であると認識しました。

続いて、川崎市麻生区黒川にある柿生発電所を見学しました。ここは神奈川県が県の発電事業として実施している県営の水路式水力発電所です。相模湖に貯められた相模川の水を川崎市水道局の長沢浄水場まで導く第1導水隧道の途中に水流が急激に落下する地点を利用し、1年を通して、また昼夜を問わずに発電しています。神奈川県では13の発電所を運営していますが、そこで発電した電気を卸供給業者として一括して東京電力に売電しています。ここ柿生発電所は昭和37年に運転を開始してから42年間運転し続けた後、約4.6億円の費用、2年間の期間をかけてリニューアル工事を行い、5年前に運転を再開したとのことです。発電量は680kWですが、一般家庭約1230軒分に相当するそうです。落差は12mあるとのことですが、決して急な崖の山というところでもなく、こうした市街地近くの里山で安定した発電を行えることこそが再生可能エネルギーの本領発揮といったところなのだと思いました。

その後、やはり県営発電所の、津久井湖畔にある城山発電所を見学しました。昭和40年に相模川総合開発事業の一環で建設されたこの発電所は、夜間の余裕のある時間帯の電気を使って、水を上のダムにくみ揚げておき、電気が多く使われる昼間にその水を下のダムに落として発電するという揚水発電所で、いわば「大きな蓄電池の役割」を果たしています。こうした発電所は全国で41ケ所、2500万kW、うち東京電力管轄で9ケ所あるとのことです。上部調整池が城山湖、下部貯水池が津久井湖と、まさに自然を有効活用しているこの城山発電所は4機で25万kWの出力を誇るそうで、発電時は最大で約5.5時間発電を継続することが可能で、逆に下から上にポンプとして組み上げるのに7~8時間程度要するとのことでした。地上にある、県内13ケ所の発電所全体を管理している制御室で説明を受けた後、エレベーターで約230m地下に降り、1分間に約300回転する発電電動機を見せて頂きました。東京都庁の高さが243mですので、ほぼその分だけ下に降りたことになり、驚いていたら、山梨県にある葛野川発電所は最大落差714m、2台で80万kWを発電しているとの説明を受け、またもやびっくりしました。途中、大きなものを下におろすための直径5mの斜坑もあり、万が一の際にはここを駆け上がるよう説明を受けました。

揚水発電は夜間の汲み上げた電力を必要とするものの、言ってみればピーク需要に対応するための「最後の砦」との位置づけであり、管轄の9ケ所の揚水発電所について東京電力がどのような順位付けで各発電所に発電指示をしているのかはわかりませんが、この10年間の平均で、年に33日の運転指示しか出ていないという事実に驚きました。ピーク需要対応ということで毎日、夜組み上げて昼から夕方にかけて発電をするということを行えば、間違いなく東京電力の供給電力量は増えることとなるので、更なる有効活用の余地を感じた次第です。

これまで党内の様々な勉強会で研究者や大学の先生のお話しを伺う機会も多かったのですが、やはり自分自身の目で直接
施設を見せて頂き、実際にオペレーションしている方の話しを伺うことにより、そうした知識が実感を伴い裏打ちされるということを強く思います。こうした経験・知識を今度はまた今後のエネルギー政策に反映していくために励んでまいります。業務にご多忙の中、今回ご案内をしてくださいました関係者の皆様方、本当にありがとうございました。深くお礼申し上げます。

神奈川県、特に川崎市では、これ以外にも国内最大出力(2万kW)となるメガソーラー施設を浮島・扇島に建設中ですし、日本最大のバイオマス発電所やリチウム蓄電池の工場など、エネルギー銀座として新エネルギーを牽引する先進地域となっています。また別の機会にこうした施設も見せて頂こうと思っています。

 

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