中西けんじ公式ホームページ(参議院議員:自由民主党 神奈川県選挙区)

活動報告

中西けんじの国政報告をはじめ、所属している各委員会での議論内容などについてご報告させていただきます。

国会活動

国政報告-本会議でH22年度補正予算案に対する反対討論を行いました

2010年11月27日 (土)

本日の参議院本会議にて平成22年度の補正予算案が審議、採択され、反対多数(みんなの党、自民党、公明党、共産党、たちあがれ日本)で否決されました。与党が過半数を占める衆議院では去る16日に賛成多数で可決されましたので、衆議院と参議院で異なる採決結果となったわけです。

その後、両院協議会で意見調整を行うための協議委員の選挙のために2回目の本会議を開催。選出された協議議員(みんなの党は水野参議院国対委員長)で両院協議会を開催しましたが、衆参間の話し合いによる調整が整わなかったことから、憲法の規定(予算に関わる事項については衆議院の優越権が定められています)により、衆議院の採択結果をもって補正予算が成立する旨の報告のための3回目の本会議が22時過ぎから行われました。報告のあと、問責決議案の採択が行われましたので、結局3回目の本会議が散会となった時はすでに24時30分を回っていました。

政府提出の補正予算案については、みんなの党は反対票を投じました。それに先立ち各会派が賛成や反対の意見討論を行い、みんなの党からは私が党を代表して反対討論を行いました。

本会議場の演壇に立って発言をするのは自身初めての経験であり、また党を代表しての反対意見ですので、できるだけわかりやすい表現で、またできるだけ国民の皆さんに伝わりやすいようにと原稿を何度も手直ししました。
実際に立って話しを始めると、ヤジの大きさにびっくりしましたが、持ち時間10分をフルに使って(ちょっとだけオーバーしてしまいましたが)、みんなの党の主張をしっかりと行うことができたと思います。途中喉がカラカラになってしまいましたが、それも今後につながる良い教訓でした。

以下は私が述べた反対意見の全文です。

本会議の動画はNakanishiKenjiVideoからご覧いただけます。


【中西けんじの反対討論全文】

みんなの党の中西けんじです。

私は、みんなの党を代表して、平成22年度補正予算3案に対し、反対の討論を行います。

まず冒頭に申し上げます。私は民間の金融機関で、日々スピード感のある市場を相手に21年間仕事をして参りました。そうした経験からすると、本補正予算が当初提出予定としていた時期よりも大幅に遅れた10月末になってようやく提出されたというそのスピード感の欠如、またそこに象徴される現下の経済状況に対する危機感の欠落に大きな違和感を覚えたことをまず指摘しておきたいと思います。

菅内閣は、残念ながらもはや政権の体をなしていません。尖閣漁船問題、その後のビデオ流出、ロシアとの北方領土事案、TPP交渉への対応、国際テロ情報の流出、相次ぐ閣僚の失言。どれをとっても、何の定見も戦略もなく、その場しのぎの対応、答弁をしては大失態をおかすことの繰り返しです。

数々の弱腰外交で国益を損ね、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の釈放を世界が声をあげているにもかかわらず、「釈放することが望ましい」などと、まるで人ごとの案件であるかのような態度に終始し、政府自身の見解を一切示していません。みんなの党では「劉暁波氏の釈放を求める決議案」を提出しておりますが、菅総理はこれについてもイニシアティブを一切発揮することなく、各党の議論に任せるとの態度に固執しています。

現在の経済状況を考えたとき、世の中にお金をいかに回すかということが求められています。政府が主導して貴重な予算を配分するという従来型の発想を大きく転換しなければ、長らく続くデフレを脱却することはできません。民間の活力をいかに引き出すかが問われているにもかかわらず、菅内閣はむしろ国家主導の、政府主導の経済政策ばかりを考えています。

財源が厳しいにもかかわらず、国民の多くが反対している子ども手当、高校無償化、高速道路無料化といった社会主義政策を推し進め、費用のばらまきを国家主導で行い続ける結果、補正予算規模は地方交付税増額分を含めても4兆8千億円規模にとどまっています。

総理はTPP参加への意思を表明しながらも、「関係国との協議を開始する」という程度の結論しか出せなかった。そんな菅総理にリーダーシップは不在です。来年6月までに基本方針を策定するなどという悠長なことで、本当に平成の農地改革を推し進めていくつもりはあるのでしょうか。一方では農家への戸別所得補償制度をそのままにしておく現政権に「平成の開国」の覚悟があるとは到底思えません。

国会議員歳費削減、国会議員定数削減、公務員制度改革にしても掛声ばかりです。代表選で菅総理が「国家公務員人件費は人事院勧告以上の深堀を目指す」と公約としたにもかかわらず舌の根も乾かないうちに撤回し、来年の通常国会でなどと言い出す始末です。国会議員定数削減も年内に案を取りまとめると言っていたのが先送りとなっています。国家財政が厳しいのであれば、それを司る政治家みずからが身を切るという当たり前のことすらできない現政権に、国家財政を論じる資格はありません。
みんなの党は国会議員の歳費3割カット、期末手当5割カット、日割り計算への変更、今期末手当の自主返納が公選法で定める寄付には当たらないこととする内容の歳費削減・日割法案を提出しておりますが、現政権の動きは大変にぶいものです。
天下りの根絶に関しても、現役出向という、従来以上に官の影響力を増してしまう制度に変更し、また無駄遣いの典型と言える雇用能力開発機構も形を変えて温存させる看板の掛けなおしのみを行おうとしています。法律に定められている再就職等監視委員会の委員についての選定も再三の指摘にもかかわらず行わないなど、行政改革についての進展もまったくありません。

政府は前国会で廃案となった「郵政改革法案」をまたしても今国会に提出しています。ユニバーサルサービスを実施する上でも、将来的なリスクを有するゆうちょ銀行、かんぽ生命をグループ会社として存続させる必要はありません。みんなの党は「郵政民営化推進法案」を対案として提出しました。民間にできることは民間で。これが我が国を「活力のある日本」に再生させ、経済成長戦略を実現していくための必要最低条件です。

民間の活力を引き出すこと。そのための整備基盤作りとして規制緩和を進めることも極めて重要です。政府は「日本を元気にする規制改革100」を策定していますが、中をみれば既に決定している規制緩和を周知徹底するといったものまでが含まれており、各省庁が数合わせで出したものを列挙したとしか思えず、真剣に改革を行おうという気概が全く感じられません。

今回の政府提出の補正予算も、定見と戦略なき政権運営の一端を示しています。

菅総理はこれまで、「増税で景気回復」「雇用を起点に景気回復」といったキャッチフレーズを唱えました。最近まで民間で仕事をしてきた私から見れば、「増税で景気が良くなる」とか「景気回復の前に、まず雇用が増える」とかいったことは、およそあり得ない、荒唐無稽な話としか思えません。案の定、補正予算の内容を見れば、そんなプランは消し飛んでしまったようです。その代わり、一度はみずから凍結した、かつての麻生政権での補正予算の内容を復活し、旧来型の団体を介した助成に重きをおくなど、自公政権の延長上の施策ばかりが並んでいます。

菅総理は「有言実行内閣」と口にされましたが、もはや国民は誰も菅総理の言葉など信用していません。自らの信念で国をよくしていこうという気概、そのための具体的な戦略、それをやりぬく覚悟。こうしたものが、今の菅総理からは全く感じられません。もしないならば、即刻、政権の座を明け渡して頂きたい。それが国家と国民のためだと考えます。

みんなの党は、有効なデフレ対策・経済活性化策を大至急講ずべきだと考えます。
そのため、まず、財政措置とあわせて本格的な金融措置を講ずる必要があります。みんなの党は、今臨時国会に日銀法改正案を提出しましたが、政府はまるで聞く耳を持ちません。また、日銀の創設した基金についても、現下の経済状況を見れば更なる規模の拡大が必要であり、財政政策の色彩の強い本施策の実施にあたっては、国による補償を制度として行っていくことが必要であるにもかかわらず、政府は受け身の態度に終始し、積極的に行動しようとはしません。

経済活動の主役は民間です。どのような分野に投資すれば、より多くの富が得られるのか、政府の官僚が知っているわけではありません。投資先の選定は民間に委ね、新たなチャレンジを後押しすることにこそ、政府は注力すべきです。
このため、みんなの党は、政府案の「緊急経済対策」に代えて、民間投資を促進するための減税措置、具体的には自由償却制度を盛り込むべきと考えます。
この措置を講ずれば、約4兆円の減税措置に対して、少なくとも13兆円程度の設備投資増加が見込まれ、さらに波及効果により、現在のGDPギャップ30兆円弱をかなりの程度埋めることが可能であります。

地方経済の活性化のためにも財源を地方に抜本的に移譲する道筋も示さずに、地方交付税をわずかながら増額し、地域活性化交付金を創設する一時しのぎのやり方では、地方は将来に不安を感じるだけです。みんなの党は財源を大胆に地方に移譲するための道州制を主張しております。

こうした真に有効な対策から目を背け、定見と戦略なき政権運営を続ける菅内閣に対し、強く抗議の意を表します。

以上、反対討論といたします。

(写真) 上:本会議開催直前の議員総会  中:いわゆるマスコミの「頭取り」の様子  下:事務所で練習をしているところです

メディアリンクはこちら »

カテゴリ

地元活動はこちら
このページのトップへ