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国際金融のプロ。最前線にいたからワカル!日本のココが変!

2012年09月11日 (火)

9月11日に思う

あれから11年経ちました。当時私はJ.P.モルガン在職中で多くの同僚がニューヨークで勤務しており、また東京オフィスから研修生も派遣していました。研修生達を無事帰国させるために世界中のオフィスが連絡を取り合ったのを、昨日のことのように思い出します。また、WTCビルには金融機関も数多く入っていましたので、亡くなられた方々の中に仕事でお世話になった方の名前を見つけ、息が詰まるような思いもしました。この11年の間に、世界は平和になったのでしょうか。

 

さて、政治家の仕事とは何かと考えると、最近しばしば話題になる「決めること」だと私も考えています。Aという政策とBという政策があって、世の中の誰もがAよりもBの方が良い、その方が生活水準などが良くなるというのであれば、簡単にBを選べば済む話です。しかしそのような簡単な選択は遙か昔に消えてしまい、今では何か新しい政策を採用しようとすれば、必ずその政策から恩恵を受ける人と何らかの被害を被る人が出て来ます。税制にせよ、年金にせよ、教育にせよ、あるいは外交、安全保障問題にせよ、一億人以上の国民全てがのぞむ方向というのは存在しません。必ず意見の対立があるのです。学者や官僚は、ある政策によってどのような影響が考えられるか、誰がどのような利益を獲得し、誰がどのような損失を被るかなどを、分析することはできます。しかしそこから先、誰に得をして貰い、誰に損を耐えて貰うかを考え、決めなければいけないのは私たち政治家なのです。

 

民主主義が上手く機能するためには、得をする人たちが損を被る人に思いを馳せ、損を被る人たちがそれを政治の正統性の認識のもとで甘受することが必要になります。その為には国民ひとりひとりにもっと政治に関心を持って頂くことも重要ですが、何よりも私たち政治家が真剣に政策を議論し、自分たちの負っている責任の重さを常に認識することが必要です。ところが現在の永田町を見ていると、全くそのような気概が感じられません。

 

税と社会保障の一体改革もまだ始まったばかり。TPPの議論も大至急深化させ、政治的判断を行っていかなければ成りません。また韓国、中国とは相変わらず領土問題と戦争責任問題が蒸し返されており、ロシアとの領土交渉も進んでいません。永田町の自由民主町、民主町の町内会長さんを選ぶだけの話に、何故これほどの時間と労力をさき、大事な政治課題を先送りにしても平気なのか、私には全く理解できません。政治家にはやらなければならないこと、決めなければいけないことが山ほどあります。

 

11年前の9月11日以来、世界は大きく変わってきました。幾つもの大きな決断がなされ、アメリカもヨーロッパも、そして近隣のアジア諸国も、どんどん前に進んで行っています。一方で足下を見てみると、日本では何も変わっていない、何も変えることができないでいます。相変わらず同じような面々が同じような政争を繰り広げ、10年前、20年前の常識で世の中を乗り切ろうとしています。日本には立派な官僚組織があります。政治家が何も決められなくてもそれなりに日々を過ごすことはできます。また、行き止まりになっている道でも官僚組織はそのまま進んでいきます。道を変えるのは政治的決断であり、政治家しかできないことなのです。総裁選挙、代表選挙が終われば臨時国会です。少しだけ審議して解散総選挙となるということがまことしやかに喧伝されていますが、少しでも政治的空白が短くなることを願っています。

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